全般性不安症とは?セルフケアで消えない不安はカウンセリングで整理を|テラピ
COLUMN
こんにちは。オンラインカウンセリングTerapiでコラムを担当している、臨床心理士・公認心理師です。
「また同じことを考えている」——気づけば、将来のお金、家族の安全、仕事の失敗、健康のことなど、次から次へと心配が浮かんできて、頭の中が休まらない。そんな状態が何ヶ月も続いていませんか。それは単なる「考えすぎ」や「心配性」ではなく、全般性不安症(GAD)という不安症の一種かもしれません。
全般性不安症(GAD)とは?
全般性不安症とは、特定の出来事だけでなく、仕事・お金・健康・家族など、日常のあらゆる場面に対して過剰で持続的な不安や心配を感じ続けてしまう状態のことです。具体的には、以下のような症状や行動が見られます。
- ・家族に何か悪いことが起きていないか、気になって何度も連絡してしまう
- ・仕事のミスが怖くて、必要以上に準備や確認を繰り返してしまう
- ・「もし〇〇になったらどうしよう」と最悪の事態ばかり想像してしまう
- ・不安のせいで眠れない、肩や首が凝る、集中力が続かない
誰でも日常的に心配事を抱えることはありますが、それが一日中続き、自分の意志でコントロールできず生活に支障が出ている場合は、全般性不安症の可能性があります。
セルフケアだけでは限界を感じやすい理由
「気にしないようにしよう」「ポジティブに考えよう」と自分に言い聞かせても、うまくいかなかった経験はないでしょうか。
実は、不安を強引に抑え込もうとする努力そのものが、かえって不安を大きくしてしまうことがあります。
また、家族に何度も安全を確認したり、心配なことをネットで何度も検索したりする「安心を得るための行動」も注意が必要です。その場では気持ちが楽になりますが、一時的な対処にしかならず、長期的には「確認しないと不安」という悪循環を強めてしまいます。
こうした思考や行動のクセは本人にとって「当たり前」になっているため、自力で気づいて抜け出すのは非常に困難です。だからこそ、客観的な視点を持つ専門家のサポートも役立つ可能性があります。
カウンセリングで期待できる効果
カウンセリング、特に考え方や行動のパターンに介入する「認知行動療法」では、専門家と一緒に以下のような取り組みを行います。
- ・不安のきっかけを整理する:どんな場面で、どのような考えから不安が強まるのかを客観的に把握します。
- ・思考のクセに気づく:「最悪の事態」ばかりに目がいってしまう思考パターンに、気づき直す練習をします。
- ・過剰な確認や回避を手放す:不安を維持させてしまっている行動(何度も確認する・避けるなど)を、少しずつ減らしていくステップを計画します。
- ・変化を客観的に実感できる:自分ひとりでは気づきにくい小さな前進や変化を、カウンセラーからフィードバックしてもらえます。
一人で抱え込んで頑張り続けるよりも、専門家と一緒に取り組むことで、回復への道筋を描くことができます。

このようなサインが見られたら
- ・心配や不安が半年以上ほぼ毎日続いている
- ・心配のせいで眠れない、体がこわばる、疲れが取れない
- ・家族や周囲の人に何度も確認せずにいられない
- ・「このままではいけない」とわかっていても、一人ではどうしたらよいか分からない
一つでも当てはまるなら、それは我慢して乗り越えるものではなく、専門家に相談してよいサインです
まとめ:一人で抱え込まなくていい
全般性不安症は、生活全般にわたって不安がつきまとうため、セルフケアだけでは悪循環から抜け出しにくい特徴があります。
自分自身の考え方のクセや行動パターンを整理し、気持ちを楽にしていくには、専門家と取り組むカウンセリングも有効な手段の一つとされています。
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