うつ病の人がとる行動にはどのようなものがある?

COLUMN

うつ病は見た目で判断できる病気ではないため、一見元気そうに見えても心に悩みを抱えている場合も珍しくありません。そのため、普段の生活の中でうつ傾向の症状があるかどうかを見極めることが早期発見につながります。


本記事では、うつ病の人がとる行動パターンを紹介します。うつ病の人が発する言葉のパターンや表情も紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

うつ病の人がとる行動のパターン

うつ病の人がとる行動は、主に以下の5パターンがあります。


・口数が少ない
・人との接触を避けたがる
・物事への興味・関心がなくなる
・意欲がなくなる
・仕事でのミス・効率が低下する


それぞれどのような症状なのか解説します。

口数が少ない

うつ病の人は口数が少なくなる傾向にあります。自ら発言することも減り、心を閉ざしがちになります。無理やり話しかけたり、会話の中に入れようとしたりすると、さらに心を閉ざしてしまうケースもあるため注意が必要です。そっと様子を見ておくのが最善といえるでしょう。

人との接触を避けたがる

うつ病の人は、人との接触を避けたがることが多いです。
例えば今まで真面目に出勤していた人が、急に遅刻や欠席を繰り返すようになります。中には出社拒否をする人もいるほど、人との接触に抵抗を覚えることも。特にうつ病の原因が会社の仕事内容や人間関係にある場合は、出社を嫌がることが多いでしょう。


また服装や髪型といった身だしなみに気を遣わなくなるのも、うつ病の兆候の一つです。中には、お風呂に入ることが難しい人もいます。

物事への興味・関心がなくなる

うつ病になると、物事への興味や関心がなくなります。日常的に行ってきた趣味にも興味を示さなくなり、引きこもってしまうこともあるでしょう。テレビや新聞にも関心を示さず、心を閉ざしてしまいがちです。

物事への興味・関心がなくなる

うつ病の人は、意欲がなくなる傾向にあります。例えばダイエットをしているわけでもないのに食事を残したり、今までのように食に興味を示さなくなったりします。そのため、急激に体型が変わった場合は注意して様子を観察しなければいけません。

他にも、仕事への意欲が減少するケースもあります。今まで意欲的に業務をこなしていた人が、急にやる気がないそぶりを見せたら注意しましょう。

仕事でのミス・効率が低下する. 行動認知療法の専門家に相談する

うつ病の人は仕事でのミスが増えたり、効率が低下したりと業務に支障をきたしたりすることがあります。例えば、今までテキパキと仕事をこなしていた人が考えられないようなミスを繰り返すことで、業務が思い通りに進まないこともあるでしょう。仕事への意欲が低下するだけではなく、ミスや効率の低下でうまく仕事ができない場合もあります。

うつ病の人が発する言葉のパターン

うつ病の人がよく発する言葉は、以下の3パターンです。


・ネガティブな発言が増える

・「絶対」「~しなければならない」などの言葉が増える

・「私は」「僕は」など一人称の単数形が増える


どのような言葉が増えるのかをチェックしていきましょう。

ネガティブな発言が増える

うつ病の人は、ネガティブな発言が増えやすいです。例えば「自分はもうおしまいだ」「私は何でこんなにも不幸なのだろう」といったネガティブな感情をよく表現するようになります。これは、うつ病によって落ち込んだ気持ちを言葉として表現していると考えられます。ネガティブな発言は、うつ病の中でも比較的わかりやすい症状だといえるでしょう。

「絶対」「~しなければならない」などの言葉が増える

うつ病の人は「絶対」「~しなければならない」などの言葉が増えることもあります。そもそもうつ病は、几帳面で真面目な性格の人が発症しやすい病気です。そのため、うつ病によって視野が狭くなると「YesかNoか」と白黒をはっきりさせたくなる傾向にあります。


また、物事に対して妥協できないため、融通を効かせた言動が難しくなります。理想ばかりが高くなってしまい、現実とのギャップに戸惑うこともあるでしょう。その結果、自分を責めてしまい、心が苦しくなってしまいます。

「私は」「僕は」など一人称の単数形が

うつ病の人は「私は」「僕は」などの一人称の単数形が増えがちです。うつ病によって周囲への興味や関心が薄れ、コミュニケーションに問題を抱えていることの現れともいえるでしょう。そのため、一人称が増えて自分への興味・関心が高まっている場合は注意が必要です。

うつ病の人の表情パターン

うつ病の人は言動だけではなく、表情にも特徴的なパターンがあります。例えば、今まで笑顔を絶やさなかった人があまり笑わなくなり、表情が乏しくなることも珍しくありません。


他にも悲しげな表情をしていたり、ぼんやりしていることが増えたりすれば注意が必要です。このような変化は自分で気付きにくいため、家族や友達、同僚などが異変を感じたら声をかけてあげるといいでしょう。

普段と様子が違うなと感じたらテラピでカウンセリングを受けてみましょう

うつ病になると口数が減ったり、周囲への興味や関心がなくなったりします。そのため自分の殻に閉じこもりやすく、人との接触も避けるようになるでしょう。


本人では自分の変化に気付きにくいため、うつ病は受診や治療の開始が遅れやすい傾向があります。周囲の人が異変を感じたら、声をかけてあげるようにしましょう。


なお普段と様子が違うと感じたら、テラピのカウンセリングを受けるのがおすすめです。クリニックに来院してオフラインで行う対面カウンセリングだけではなく、オンラインにも対応しており、知識と経験が豊富なカウンセラーが面談を行います。


「うつ病かも?」と感じる点があれば、一度問い合わせからご相談ください。

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