うつ病の自己診断チェックとは?主な症状や対処方法もわかりやすく解説
COLUMNやる気が起きない、気分が落ち込む、身体が重いなどの症状がある場合、うつ病を心配する人は少なくありません。
うつ病をはじめとした精神的な症状については他人に相談しにくく、心療内科に行くのは敷居が高いと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
うつ病にはセルフチェック項目があるため、まずは自己診断をしてみるとよいかもしれません。
この記事ではうつ病の症状や対処方法、セルフチェックなどについて解説します。気になる症状がある方は参考にしてください。
うつ病の主な症状とは?
うつ病の主な症状として、精神症状と身体症状の2つが挙げられます。
精神症状
主なうつ病の精神症状として気分の落ち込み、ミスや物忘れの増加、不安や苛立ち、悲観的な気分になる、何事にも気力がわかず無関心になることが挙げられます。うつ病でなくても悲しい気持ちになったり、落ち込んだりすることは誰にでもあるでしょう。
しかし理由もなく気分の落ち込みが続く場合、うつ病の可能性も考えられるため注意が必要です。その他、通常なら忘れることがないようなものを忘れてしまう場合や、好きなものに関心がなくなるようなケースもあります。
身体症状
うつ病の身体症状として主なものは睡眠障害や食欲不振、慢性的な倦怠感などが挙げられます。例えば午前中の眠気がとれず、夜はなかなか寝付けないといった症状が起こり得るでしょう。朝起きられない場合や疲れやすい場合、甘えているだけ・努力が足りないと周囲からみなされがちですが、うつ病の症状の可能性も考えられます。無理して頑張り過ぎず、他にもうつ病の症状がないかを観察することが大切です。
うつ病の自己診断(セルフチェック)
前述したようなうつ病の症状があり、うつ病かもしれないと感じる場合には自己診断(セルフチェック)をしてみることがおすすめです。それぞれの項目について解説します。
自己診断方法
SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)を利用することで、軽症うつ状態の自己診断(セルフチェック)が可能です。
まずは18のチェック項目に対し「つねに」「しばしば」「ときどき」「いいえ」のいずれかで回答します。「つねに」が3点、「しばしば」が2点、「ときどき」が1点、「いいえ」が0点として集計してください。
点数の合計が16点以上の場合は、「抑うつ傾向あり」、11〜15点は「境界領域」、10点以下なら「抑うつの可能性が低い」という診断結果となります。
採点結果はあくまでも目安ですが、点数が高いほどうつ病の可能性が高いとされているため、後述する対処方法が必要です。
うつ病の自己診断項目
SRQ-D(Self-Rating Questionnair For Depression) )を利用してうつ病の自己診断を行ってみましょう。
SRQ-Dは軽症うつ病を発見するための手がかりとして行われる、簡易スクリーニングテストです。前述した「東邦大学方式うつ病自己評価尺度」の自己診断項目を紹介します。
以下は「東邦大学方式うつ病自己評価尺度」のチェック項目です。
1.体がだるく疲れやすいですか
2.騒音が気になりますか
3.最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4.音楽を聴いて楽しいですか
5.朝のうち特に無気力ですか
6.議論に熱中できますか
7.くびすじや肩がこって仕方がないですか
8.頭痛持ちですか
9.眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10.事故や怪我をしやすいですか
11.食事がすすまず味がないですか
12.テレビを見て楽しいですか
13.息がつまって胸苦しくなることがありますか
14.のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15.自分の人生がつまらなく感じますか
16.仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17.以前にも現在と似た症状がありましたか
18.本来は仕事熱心で几帳面ですか
うつ病の診断結果が出た場合の対処方法
自己診断(セルフチェック)でうつ病の診断結果が出た場合の主な対処方法は、十分な休養をとり、医師や専門家に相談することです。
十分な休養をとる
前述の自己診断(セルフチェック)でうつ病の診断結果が出た場合、まずは心と体を十分に休ませることが大切です。
心身の負担を軽減するためにも仕事や家事などを頑張り過ぎないようにしましょう。例えばうつ病の原因が仕事なら、部署移動や業務内容の調整などによって、職場環境を変えてもらうのも一つの方法です。負担の多い生活を続けていると、うつ病の悪化を招く可能性があります。
すぐに環境を変えるのは難しい場合、職場や学校から離れて自宅で療養するなど心身をリラックスして過ごすことを検討するとよいでしょう。
医師や専門家に相談する
自己診断(セルフチェック)でうつ病の疑いがあるという結果が出た場合、十分な休養をとると同時に医師や専門家に相談しましょう。
うつ病をはじめとした精神的な症状については、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどの医療機関で受診が可能です。医療機関では症状の内容や期間、家族にも同じ症状の人がいるのかなど、複数の質問を元に診断が行われます。また、医療機関だけでなく認知行動療法を学んだ公認心理師・臨床心理士などのカウンセラーに相談することもできます。
医療機関で相談するのは敷居が高いと思う方は、オンラインで気軽に相談できるカウンセリングを検討してみるのもおすすめです。の母親代わりをしているケースもあるようです。
まとめ
気分が落ち込み、睡眠障害や食欲不振が続く場合、うつ病の症状である可能性も考えられます。
うつ病が疑われる場合には、自己診断(セルフチェック)することも可能です。うつ病の可能性が高いなら、専門家に相談することをおすすめします。Terapi(テラピ)には日本で数少ない、認知行動療法の専門家(公認心理師・臨床心理士)が多く在籍しています。
認知行動療法によるカウンセリングは「話を聞いてもらうだけでなく、具体的に何をしたらよいかを知りたい方」に特におすすめです。来院だけでなく、オンライン診療にも対応しています。うつ病かもしれないと思ったら、Terapiのご利用を検討してみてください。