自閉症の集団カウンセリングプログラム概要
COLUMN
自閉症の集団カウンセリングプログラム概要
目的と対象
自己理解を深め、適切なコミュニケーションや問題解決能力を身につける練習をし、同じ悩みを抱える集団の中で思いや工夫を共有することが目的です。
成人の自閉症の方々を対象としています。自閉症の方はコミュニケーションの困難、こだわりの強さ、感覚過敏などにより精神的・社会的な困難を感じやすいため、ソーシャルスキルや生活に取り入れられる工夫を学ぶ、心理・社会的支援が特に重要とされています。
実施形式
オンラインでのグループワーク形式です。
グループワークを取り入れることで、これまで抱えてきた「生きづらさ」を一人で抱え込まずに、参加者同士で思いや悩みを共有することができます。また、オンラインのため、外出が負担となる方や遠方の方も自宅から参加できます。
理論的背景
昭和大学のデイケアで開発された発達障害専用プログラムが元になっています。
プログラム参加後は、コミュニケーション量の増加、生活の質が改善する可能性が示されました。
認知行動療法の視点を取り入れた、成人の自閉症の方が困難を感じやすい対人技能や生活に取り入れられる工夫を学ぶことができるプログラムです。
プログラムの構成(全4回)
今回のプログラムは、元となる発達障害専門プログラムのうち、導入として取り組みやすいテーマを選定しています。プログラムは、1回あたりの時間は1時間から1時間半です。プログラムの内容は以下の通りです。
プログラム1回目「 障害理解」
一般的な障害の特徴と自分自身の特性について理解を深めます。
自分の特性をよく理解し、周囲の理解や工夫を得る重要性を学びます。
プログラム2回目「 上手に頼む・断る工夫」
一人で抱え込まずに人に頼む工夫や、誤解が生じない適切な断り方を学び、人間関係を維持する工夫を考えます。
プログラム3回目「自分の特徴を伝える」
自分の特徴を周りの人に知ってもらうことの利点や、理解してもらいやすい伝え方について考えます。
プログラム4回目「ピアサポート」
困っていることや苦手なことについて、参加者同士が互いに助言し、サポートし合う体験をします。
セッション運営
テーマに沿って意見を発表し、他者の話を聞いて自身の考えを整理します。参加者同士が直接討論するよりも、持ち寄った意見を共有する場として設計されています。
具体的なワーク例: 「上手に頼む・断る」では、具体的な場面例を提示し、その状況でどう頼むか・断るかを参加者自身で考えます。
自閉症の集団カウンセリングプログラム Q&A
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1回あたりのセッション時間はどのくらいですか?
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1回あたり1時間から1時間半です。
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参加者はセッション中にどのような活動を行いますか?
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グループワークを通して考えたことを共有し整理します。テーマに沿って意見を述べたり、他の参加者の話を聞いて取り入れたりする予定です。
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具体的なワークの例を教えてください。
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「上手に頼む・断る」のテーマでは、特定の場面設定でどのように頼んだり断ったりするかを考え、上手な伝え方を自分で考えて実践するようなワークを行います。
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ワークを上手にできないのではないかと不安です。
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ワークは、はじめから上手にできることが目的ではなく、日常生活に向けての練習として取り入れています。上手くいった体験だけでなく、上手くいかなかった体験からも多くのことを学べる場を提供できればと考えています。
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グループワークで他の参加者と上手く話せるか、衝突しないか不安です。
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プログラムでは、参加者がそれぞれの意見を聞いて、自身の考えを整理することを大切にしているため、直接討論するわけではありません。また、安心して参加していただけるよう、担当講師がファシリテーターとしてグループをサポートします。
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今回のプログラム以外に他にどのようなテーマを行う予定がありますか?
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今回のプログラムのテーマは一部を選定しています。会話を始める・続ける・終える工夫、感情のコントロール、表情訓練、相手の気持ちを考える(相手への気遣い)、アサーション、ストレス対処法などのテーマを扱っていくことを予定しています。
お問合せ・申し込み
お問い合わせや申込方法は、下記のボタンから受付しております。
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自閉症に対して、個別プログラム・集団プログラムをおこなっております。なおカウンセリングはオンラインでも可能です。