怒られるのが怖いと思う理由とは?特徴や克服方法・対策などを詳しく解説
COLUMN他人に怒られることを過剰に怖がってしまう人は少なくありません。怖いと感じる人のなかには「他人に怒られるのが怖いのはなぜだろう?」と疑問に感じることがあるのではないでしょうか。
この記事では、なぜ怒られるのが怖いという気持ちになることがあるのか、その理由や該当する人の特徴などを解説します。記事を最後まで読めば、他人から怒られるのが怖いと感じる原因はもちろん、対策まで把握できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
怒られるのが怖い理由
怒られるのが怖いと思う主な理由として以下のケースが挙げられます。
・自分の存在を否定されたと感じてしまう
・相手との関係が悪化することを恐れている
・過去の経験がトラウマになっている
・他人の目が気になる
・攻撃を受けているように感じてしまう
・ミスを繰り返してしまう
・自分に対する評価が気になる
・アロマの香りを楽しむ
それぞれについて詳しく確認してみましょう。
自分の存在を否定されたと感じてしまう
怒られるのが怖い理由の一つとして、怒られると自分の存在が否定されたと思ってしまうことが挙げられます。怒られるのが怖いと感じる人のなかには自己肯定感が低く、自信が持てないケースが少なくありません。そのため他人から否定的な言葉を投げかけられると、「自分はダメな人間だ」「自分には価値がない」などネガティブな思考に陥る傾向があります。
相手との関係が悪化することを恐れている
相手に嫌われたくないという考え方に偏ってしまっていることも怒られるのが怖い理由の一つです。例えば、相手が自分に対して不快感や怒りを露わにしたときに「相手に嫌われてしまった」と受け取ってしまう人は少なくありません。
家族や親しい友人など信頼関係を築けている相手であれば、怒られても必要以上に怖がることはないでしょう。しかし、それほど親しくない相手から怒られると、「嫌われてしまったかもしれない」「嫌われてしまったらどうしよう」など否定的な感情が湧くため、怒られることにネガティブなイメージを持ってしまうのです。
過去の経験がトラウマになっている
子どもの頃に激しく怒られた経験を持つ人は、社会人になった後にも他人から怒られるのが怖いという気持ちを抱いてしまうことがあります。大人は子どもよりも身体が大きく、怒ったときの声の低さや大きさが子どもに恐怖感を与えるのでしょう。幼少期に形成されたトラウマが大人になっても心の傷として残り続けた場合、先輩や上司などの目上の人から怒られることを必要以上に恐れている可能性があります。
他人の目が気になる
必要以上に他人の目が気になってしまう人は、怒られるのが怖いと感じる傾向があります。仕事でミスをした際に先輩や上司から怒られる場合がありますが、人によって捉え方はさまざまです。他人の目が気になる人が先輩や上司から怒られると、怒っている相手や怒られている場面を目撃した人たちから「仕事ができない人と思われているのだろう」とネガティブな思考になって落ち込んでしまうことがあります。
周囲に機嫌の悪い人がいた場合、「自分が何かしたせいで相手は怒っているのかもしれない」と思い悩む人も少なくありません。人前で怒られることに恐怖感を抱くことで、相手に怒られるのが怖いという気持ちが前面に出てしまうのです。
攻撃を受けているように感じてしまう
怒っている相手から攻撃されていると感じてしまうことも、怒られるのが怖いと感じる理由の一つです。「相手から理由もなく攻撃されている」と考えてしまう人のなかには、怒られている理由が分からないケースがあります。
相手から怒られている理由を理解できないことで「怒られる=攻撃」と受け止めてしまい、怒っている人に恐怖心を抱いてしまうようです。また、相手の言葉の裏を読んで怒る理由を深読みしすぎるために、攻撃を受けていると捉えてしまうケースもあります。
ミスを繰り返してしまう
怒られるのが怖いという気持ちになる理由の一つに、ミスを繰り返すことが挙げられます。仕事でミスをしたときに先輩や上司から怒られて怖いと感じた場合、「ミスをすると怒られる」という記憶が頭の中に残り、常に緊張やプレッシャーを感じながら仕事をすることになるでしょう。
仕事でミスすることを恐れ、「ミスをしないように気を付けなければ」と自分自身に強いプレッシャーをかけてしまうことで、さらにミスを繰り返して怒られるという悪循環に陥る人も少なくありません。
自分に対する評価が気になる
怒られるのが怖いと思う理由のなかには、自分の評価が低くなることを恐れて怖いと感じる場合があります。自分の評価が下がることを恐れていると、人事評価に携わる上司から怒られた時に「怒られる=評価が下がる」というネガティブな思考で捉えてしまいがちです。仕事での評価が下がったり社内での印象が悪くなったりするのを恐れているため、怒られる状況を自ら引き起こすことを怖がってしまうのです。
怒られるのが怖いと感じる人の特徴
怒られるのが怖いと感じる人にはいくつかの特徴があります。例えば、以下のような特徴があります。
・自己肯定感が低い
・コミュニケーションが苦手
・気持ちの切り替えができない
それぞれの特徴を詳しく確認してみましょう。
自己肯定感が低い
自己肯定感とは、そのままの自分を受け入れてマイナスなことが起こったときにも普段と変わらずに自身を肯定できることを指します。自己肯定感が低い人は、相手の話をマイナスに捉えてしまったり他人からの評価を過度に気にしたりしてしまうことが多いため、怒られるのが怖いと感じてしまうようです。
コミュニケーションが苦手
怒られることを怖がる人のなかにはコミュニケーションが苦手な人がいます。コミュニケーションを極力減らすことで会話をして相手との関係が悪化するのを恐れたり、自分が傷付いたりするのを防ごうとすることが少なくありません。その結果、周囲とのコミュニケーションが不足してしまうため他人との信頼関係が築けず、少しの指摘を受けただけでも「怒られた」と感じやすいようです。
気持ちの切り替えができない
気持ちの切り替えができないことも、怒られるのが怖いと感じる人の特徴の一つです。気持ちの切り替えができないと相手から怒られたことをいつまでも引きずってしまい、怒られるという行為に恐怖心を抱きやすくなります。また、自分を元気づけたり慰めたりするのが苦手なため前向きな気持ちに切り替えることができず、ネガティブな考えばかりしてしまうことが少なくありません。
怒られるのが怖い気持ちを克服するには?
考え方や行動を変えることで、怒られるのが怖いという気持ちを少しずつ克服できることがあります。例えば、以下のようなことを意識してみると心が軽くなるかもしれません。
・ほかの人の様子を観察してみる
・怒られることで成長できると考える
・相手の感情を受け取りすぎない
・成功体験を積み重ねる
・ミスをしない人はいないと考える
・自分の気持ちを受け入れる
・相手がなぜ怒っているのかを理解する
それぞれの内容について解説していきます。
ほかの人の様子を観察してみる
自分以外に怒られている人がどのような様子でいるのかを観察することで、怒られるのが怖いという気持ちを克服するためのヒントが見つかる場合があります。例えば、怒られても落ち込みにくい人や、怒られたことを前向きに捉えて行動ができる人などを観察してみると良いでしょう。可能であれば、怒られているときや怒られた後の気持ちや何を考えているのかなどを質問し、真似できそうな部分を取り入れてみるのも一つの方法です。
怒られることで成長できると考える
怒られたことを成長できるチャンスと前向きに考えられるようになれば、相手に指摘された内容から自分の欠点や気を付けるべき注意点を把握できるようになるでしょう。その結果、同じミスで怒られないようにするには何をすれば良いのかを考えやすくなります。怒られることへの恐怖心も和らげられるかもしれません。
相手の感情を受け取りすぎない
相手の感情をそのまま受け取らず、適度に受け流すことで怒られるのが怖いという思考から抜け出せる場合があります。相手の状況や怒られる内容によっては強い口調で怒られることもあります。
しかし相手の怒りの感情や攻撃的な言葉をそのまま受け止めてしまうと、誰でもネガティブな思考で頭が一杯になりやすいです。怒っている相手から指摘された内容だけに意識を向け、相手の攻撃的な怒りの感情は右から左へ受け流すことを意識してみましょう。
成功体験を積み重ねる
怒られるのが怖い人にみられる一つの特徴として、自己肯定感が低いことを前述しました。これまで成功体験が少ないことが理由で自己肯定感を育てられず、自分に自信が持てないといったケースが考えられます。自分に自信をつけるためにも、成功体験を積み重ねていくことが大切です。毎日達成できるような小さなことからでも良いので、多くの成功体験を積んでいき自信へつなげましょう。
ミスをしない人はいないと考える
完璧主義だと「ミスをするのが恥ずかしい」「ミスをしてはいけない」という思考になりやすく、必要以上にミスを恐れて怒られるのが怖いという気持ちにつながる場合があります。しかし、ミスをしない人はいません。
自分に対する評価が厳しい人は、「誰でもミスをする」「自分がミスをすることもある」と些細なミスでも寛容になるように心掛けましょう。ミスをしない人はいないと考えられれば、ミスを恐れなくなるため怒られることにも抵抗がなくなります。
自分の気持ちを受け入れる
怒られるのが怖いと感じてしまう自分を否定せず、そのままの自分を認めることで怒られるのが怖いという気持ちを軽くすることができるでしょう。「怒られるのが怖い自分はダメな人間」と思い込んでしまうと、ますます怒られるのが怖いという気持ちが強まって克服しづらくなります。他人から怒られるのが怖いと感じている自分を受け入れながら、恐怖心を抱く自分を認めてあげることが大切です。
相手がなぜ起こっているのかを理解する
相手から怒られることに意識が向くと、怒られている理由を理解しにくくなります。なぜ怒られているのかが分かれば、同じミスを繰り返さないように対策をすることが可能です。怒られる主な理由は、仕事でミスをしたり自分の発言によって相手を不快な気持ちにしてしまったりするなど自分に原因がある場合や、相手の機嫌が悪い場合が挙げられます。
相手の機嫌は自分ではコントロールできない上に、相手がストレスを発散している場合もあるので受け流すのが良いでしょう。また、怒っている相手が先輩や上司の場合、指導の一環として怒っている可能性があります。ミスを繰り返さないための対策を練っておきましょう。怒られている理由を理解することができれば、怒られることに恐怖心を抱きにくくなります。
仕事で怒られないための対策
上司に怒られないためには、次に挙げる対策がおすすめです。
・報連相をしっかりする
・確認を怠らない
・社会人としてのマナーを大切にする
それぞれの対策について詳しく解説します。
報連相をしっかりする
進捗を報告していないために上司から怒られる場合は、報告・連絡・相談を徹底して行う必要があります。進捗の報告を怠るとスケジュールが遅延したり、問題が発生したりしたときに迅速に対応できずトラブルに発展するかもしれません。決められた期日に間に合いそうにない場合やミスをした場合は、上司への報連相を速やかに行いましょう。上司に相談して進捗を報告するタイミングを決めておくことをおすすめします。
確認を怠らない
小さなミスを繰り返すことが原因で上司から怒られる場合は、確認作業を怠っている可能性があります。業務で確認する習慣がある人はその都度間違いがないかチェックしているためミスが生じるリスクを抑えられます。
しかし、確認を怠ってしまう人は上司から指摘されるまでミスに気付けないため、同じミスを繰り返してしまい、結果的に上司から怒られる事態を招いてしまいます。気を付けていても小さなミスを重ねてしまうという人は、確認すべき項目をチェックリストにしておきましょう。
社会人としてのマナーを大切にする
社会人として守らなければならないマナーを理解しておくことも上司から怒られるのを防ぐ対策です。例えば、遅刻・欠席・欠勤をする場合は早めに連絡を入れる、期日を守るなどが挙げられます。連絡を入れる際に、なぜ遅刻や欠勤をするのか明確な理由を伝えることも社会人としてのマナーです。マナーを守らなかった場合は上司から怒られるだけでは済まず、上司や会社からの信用・信頼を失う恐れがあるため責任ある言動を心掛けましょう。
まとめ
怒られるのが怖いと感じる理由は人それぞれ異なります。過去に身近な大人から怒られた経験がトラウマになっている場合もあるため、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
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